教室紹介

研究内容

Research
  1. トップページ
  2. 教室紹介
  3. 研究内容
  4. がん関連繊維芽細胞を標的としたFAPI-PET臨床研究

2) PET/SPECT画像診断【腫瘍PET】
がん関連繊維芽細胞を標的としたFAPI-PET臨床研究

がんの進展や転移、免疫回避にはがん微小環境に存在するがん関連線維芽細胞(CAF)が大きく関係しています。
当教室では、CAFに発現している線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)に結合するPETプローブ (F-18 FAPI-74)の院内製造に成功しており、FAPを標的としたPET検査であるFAPI-PET画像検査の臨床研究を実施しています。
これまでの臨床研究から、従来のブドウ糖標識体を用いたPET検査(FDG-PET)に比べて、FAPI-PETではがん病変を明瞭に描出できることがわかりました(Watabe T, et al. J Nucl Med. 2023)。
将来的に高精度の画像診断、さらには最適な治療選択につながることが期待されます。

従来のFDG-PET検査(左)に比べて、FAPI-PET検査(右)では、胃がんの残存病変(黄矢印)が明瞭に描出されている(赤印:腎臓〜尿管への薬剤排泄)。
胃がんでのF-18 FAPI-74 PET/CT画像
従来のFDG-PET検査(左)に比べて、FAPI-PET検査(右)では、胃がんの残存病変(黄矢印)が明瞭に描出されている(赤印:腎臓〜尿管への薬剤排泄)。