茂呂 和世 教授(生体防御学)が着任しました

教授 茂呂 和世 (もろ かずよ)
感染症・免疫学講座 生体防御学
生体防御学では、ベーシックな細菌学を基盤に、最近注目されている常在菌を学生教育に取り入れることで、感染体と感染症、細菌層による恒常性維持機構や疾患までを包括的に学べる場を提供していきたいと思います。研究に関しては、基礎研究と臨床研究のボーダーラインを作らない研究を目指すことで、研究の面白さを世界発信していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
これまでの業績の紹介
2010年に報告した新しいリンパ球(Group 2 innate lymphoid cells; ILC2)の研究を行ってきました。ILC2は感染や炎症時に上皮細胞が放出するIL-33に反応することで多量の2型サイトカインを産生する細胞です。2型サイトカインは感染体の排除に役立つサイトカインですが、一方でアレルギーをはじめとする様々な疾患を増悪させる一面もあるサイトカイン群です。ILC2の分化機構、活性化・抑制機構、シグナル伝達機構などの基礎的解析からILC2による病原体排除機構、疾患発症機構まで幅広い研究を行っています。
略歴(主なものを抜粋)
平成15年3月 | 日本大学 歯学部 歯学科卒業 |
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平成15年4月 | 慶應義塾大学 医学研究科 21世紀COE リサーチアシスタント |
平成19年4月 | 慶應義塾大学 医学部 微生物学・免疫学教室 助教(非常勤) |
平成20年8月 | 慶應義塾大学 医学研究科 グローバルCOE 特任研究助教 |
平成22年2月 | 博士(医学)(慶應義塾大学) |
平成23年4月 | 科学技術振興機構 さきがけ専任研究員(~H24.3) |
平成23年4月 | 慶應義塾大学 医学部 微生物学・免疫学教室 特任助教(~H24.3) |
平成24年4月 | 理化学研究所 RCAI 免疫細胞システム研究グループ 上級研究員(~H25.3) |
平成24年4月 | 理化学研究所 RCAI 免疫系構築研究チーム 副チームリーダー(~H25.3) |
平成24年4月 | 科学技術振興機構 さきがけ兼任研究員(~H26.3) |
平成25年4月 | 理化学研究所 IMS 免疫細胞システム研究グループ 上級研究員(~H27.8) |
平成25年4月 | 横浜市立大学 生命医科学研究科 客員准教授(~H28.3) |
平成27年9月 | 理化学研究所 IMS 自然免疫システム研究チーム チームリーダー |
平成28年4月 | 横浜市立大学 生命医科学研究科 客員教授 |
平成28年4月 | AMED 難治性疾患実用化研究事業 プログラムオフィサー |
平成31年4月 | 大阪大学 大学院医学系研究科 教授 |