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新谷 康 教授(呼吸器外科学)が着任しました

教授 新谷 康 (しんたに やすし)

外科学講座 呼吸器外科学

大阪大学呼吸器外科学では、肺癌・胸腺・移植・再生医療の基礎研究を行っています。今後は、こうした基礎研究の実績に基づくトランスレーショナルリサーチの実践に力を入れ、先進医療の開発・普及に努めたいと思います。臨床では、これまでの阪大呼吸器外科の実績を継承し、縦隔外科、肺移植はもとより、特に増加する肺癌の診療には重点を置き手術症例数を増加させ、新たな低侵襲手術の導入・拡大手術の開発にチャレンジしていきます。さらに、臨床研究中核病院、がんゲノム医療中核拠点病院、AIホスピタルである大阪大学附属病院のアドバンテージをフル活用して、個別化医療の実践、新たな分子標的療法の開発を推進する方針です。また、急増する肺癌・胸膜中皮腫・肺気腫など呼吸器疾患の治療を行っていくには呼吸器外科を専攻する人材育成が重要であり、豊富な関連施設と連携して国内外で高い評価を受けることができるアカデミック・サージョンの育成に取り組んで参ります。

これまでの業績の紹介

私は大阪大学を卒業後、旧第一外科に入局し、関連施設で外科修練を行いました。平成12年に阪大へ帰局し、諸先輩方より呼吸器外科の基礎と臨床について幅広く指導していただきました。その後米国へ研究留学を行い、現在まで肺癌の転移メカニズムの解明と癌周囲微小環境を標的とした肺癌治療の開発を目的とした研究に従事してきました。平成22年より大阪大学呼吸器外科に帰局し、診療・研究・教育を指導的立場で実践する機会にめぐまれ、臨床では、肺癌、縦隔疾患、移植と幅広い呼吸器外科手術を経験し、ロボット支援手術から他臓器合併切除を伴う拡大手術まで新たな取り組みを行いました。

略歴(主なものを抜粋)

 

平成7年3月 大阪大学 医学部 医学科 卒業
平成7年6月 大阪大学 医学部附属病院 研修医
平成8年1月 大阪府済生会 富田林病院 外科
平成10年6月 大阪府羽曳野病院 外科
平成16年3月 博士(医学)(大阪大学)
平成16年4月 大阪大学 医学部附属病院 医員
平成16年6月 米国ネブラスカ医科大学 エプリーがんセンター 研究員
平成19年7月 大阪府立病院機構 呼吸器・アレルギー医療センター 呼吸器外科
平成22年1月 大阪大学 大学院医学系研究科 助教
平成26年3月 大阪大学 大学院医学系研究科 講師
平成27年9月 大阪大学 大学院医学系研究科 准教授
平成31年4月 大阪大学 大学院医学系研究科 教授