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ナレッジキャピタル超学校「阪大発の最先端医学研究に触れる」~第1回 膵臓がんの早期発見に向けて~

 

4月11日に大阪大学大学院医学系研究科・大阪大学免疫学フロンティア研究センター・ナレッジキャピタル主催のサイエンスカフェを大阪市内で開催しました。4回シリーズの第1回目は、大学院医学系研究科の今野雅允講師(先進癌薬物療法開発学)から、膵臓がんの診断や治療に関する技術開発について、話題が提供されました。

がん研究の発展により、がんの患者さんの5年生存率は以前に比べて非常に延びています。その一方で、膵臓がんは非常に治療が難しいがんとして知られています。その原因の一つとして、膵臓がんには早期に感度良く検出する「腫瘍マーカー」が存在せず、早期発見が難しいことが挙げられます。今野講師らの研究グループでは、特定のRNAの修飾が早期の膵臓がんに関連することを見出し、患者さんの血液から測定できる方法を開発しました。また、がんになった後、最適な治療を受けるために新技術として、がん細胞のDNAやRNAの配列データを網羅的に解析することで、抗がん剤の効果を予測する方法の開発も行っています。これらの技術について、早く実用化してほしいなど、会場からは高い期待が寄せられていました。