ナレッジキャピタル超学校「阪大発の最先端医学研究に触れる」~第3回 東京2020オリンピック・パラリンピックにむけたスポーツ医学研究~
6月19日に大阪大学大学院医学系研究科・大阪大学免疫学フロンティア研究センター・ナレッジキャピタル主催のサイエンスカフェを大阪市内で開催しました。シリーズ第3回目は、日本の国立大学で初めてできた「スポーツ医学」の研究室を率いる、大学院医学系研究科の中田研教授が講演しました。
スポーツによる怪我の中で多い半月板損傷が起こると、切除または縫合が行われ、その後変形性関節症に至ることが多く、修復機能が低い半月板損傷に対して現在では有効な治療法はありません。中田教授らは、半月板修復を促すコラーゲンを用いた再生医療に取り組んでおり、実用化を目指した臨床研究が進んでいることが語られました。
また、スポーツ選手のパフォーマンスを解析し怪我の予測に繋げる研究の他、スポーツは健康に貢献する全ての身体活動を指すことから、AI・ビッグデータ解析を用いてサイバー空間にある情報を生活に役立てて人々の健康を維持・増進する取り組みも紹介されました。
競技力の向上や健康寿命を延ばすことを目指した研究ということで遠方からの参加者も見られるなど、来場者の方々の関心が高く、講演後も様々な質問が寄せられていました。