研究ご協力のお願い
当科でパーキンソン病、多系統萎縮症、レビー小体型認知症、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症、線条体黒質変性症、レム睡眠行動異常症、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症と診断された方へ
アミロイド関連疾患における凝集機序の解明とその早期診断法および治療法の開発
(医学倫理委員会承認番号:14479-4)
- 研究の目的・意義
- アルツハイマー病,パーキンソン病,レビー小体型認知症、レム睡眠行動異常症、筋萎縮性側索硬化症といった神経変性疾患において,患者さんの中枢神経系にアミロイド線維の沈着が見られることがわかっており,2型糖尿病や透析アミロイドーシスなど中枢神経系以外の臓器に沈着が見られる疾患も存在します.このような疾患はいわゆる難病であり,これまで根本的な治療法が存在しないという状況でしたが,最近になって,アルツハイマー病,パーキンソン病,アミロイドーシスなどの疾患では凝集抑制治療が試みられており,次々とよい成果が発表されてきております.これまでの研究からアミロイド線維の沈着と病状の進行に相関があることがわかってきていることから,このような新規の治療法を有効活用するためには,症状の出現する前に早期診断して,凝集抑制治療を開始することが重要と考えられます。
- 研究の方法
- 本研究では,強制的にアミロイド線維を誘導する最新のシステムを利用して,神経難病を中心にアミロイド関連疾患における凝集機序の解明とその早期診断法および治療法の開発を目指します.また、本検体の一部を京都府立医科大学、大阪大学免疫フロンティアセンター、大阪大学工学研究科に送付させて頂き、シヌクレインが凝集するメカニズムを明らかにするための解析を行う予定です。
- 研究機関
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
- 大阪学蛋白質研究所 蛋白質構造形成研究室
- 高輝度光科学研究センター・利用研究促進部門
- 京都府立医科大学 神経内科
- 大阪大学免疫学フロンティア研究センター
- 東京都健康長寿医療センター高齢者ブレインバンク
- 昭和大学医学部内科学講座 神経内科学部門
- 対象となる方
- 大阪大学医学部附属病院神経内科・脳卒中科、神経医学教室における診療において、血液または脳脊髄液の採取が行われた成人の患者で
- 1.本研究に同意頂いた方の残余検体または余分検体
- 2.包括同意が得られている方のすでに保存されている残余検体
※承認番号:11298-5、10038-3、その他当学神経内科の臨床研究に同意され、検体の二次利用を同意された患者の検体を利用することがあります
- 3.包括同意が得られていない方のすでに保存されている残余検体
※大阪大学神経内科において入院で血液採取、髄液採取、尿採取、病理解剖を行われた患者の通常臨床業務上得た検体の残余検体を二次利用することがあります
- 個人情報の取り扱い
- 個人を同定できる情報を削除し、匿名化を行います。学会、論文発表の際にも、個人を同定できる情報がでることはありません。この研究について、さらに詳しい内容を知りたい場合は、問い合わせ先までご連絡ください。
- 問い合わせ先
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
- 研究責任者:望月 秀樹/職名:教授
- 研究分担者:池中 建介/職名:助教
- 電話番号:06-6879-3571
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