研究ご協力のお願い
死後脳組織を用いた神経筋難病の病態解明(医学倫理委員会 承認番号20043)
- 研究の目的・意義
- 筋委縮性側索硬化症やパーキンソン病などの難治性神経疾患は、脳や脊髄の神経細胞がうまく働かなくなるために起こる病気です。医学の進歩によって、これらの病気の症状を改善させる様々な薬が開発されてきましたが、いまだに根本的な治療法は確立されていません。
これらの病気の原因究明や治療法開発のためには、脳や脊髄などの病気と関連が深い部分を調べることが必要不可欠です。本研究では患者さんの脳や脊髄組織を直接調べさせて頂くことにより、より詳細に病気のことが調べられることが期待できます。
- 研究の期間
- 2020年5月から2025年3月末まで
- 研究の方法
- 解剖後、取り出した脳・脊髄組織のうち半分は病理診断に用いられます。その後、残りの半分を用いて透明化処理や凍結処理を施したのちに様々な基礎研究に用います。この際、理化学研究所生命機能科学研究センターなどの学外の大規模な実験施設に解析を依頼する場合もあります。
- 対象となる方
- 筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病類縁疾患、アルツハイマー病、多系統萎縮症などの神経変性疾患を中心として、広く難治性の神経・筋疾患で当院にて病理解剖(開頭)を受けられた方。
当院で病理解剖を受けられ、「患者さんの検体を研究、医学教育目的に使用させていただくことについてのお願い」に同意いただいた方。
- 予想される利益と不利益
- この研究の結果が、患者さんに有益な情報をもたらす可能性はありません。しかし、本研究の成果は医学の発展に寄与するもので、将来患者さんと同じような病気に苦しむ方々の診断や予防、治療などがより効果的に行われるようになることが期待されます。
- 個人情報の取り扱い
- この研究で得られた結果は、貴重な資料として学会や医学雑誌に公表されることがあります。その場合、患者さんの個人情報は、外部からは特定できないよう厳重に管理されます。また、この研究が適切に行われているかを確認するために関係者がカルテなどを見ることがありますが、その場合もプライバシーは守られます。
この研究について、さらに詳しい内容を知りたい場合は、研究責任者あるいは外来担当医師までお問い合わせください。
- お問い合せ先
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
- 研究責任者:望月 秀樹/職名:教授
- 研究分担者:別宮 豪一/職名:助教
Copyright © Department of Neurology, Osaka University Graduate School of Medicine. All Rights Reserved.