患者様へ

研究ご協力のお願い

筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病類縁疾患、アルツハイマー病、多系統萎縮症などの神経変性疾患を中心として、広く難治性の神経・筋疾患で大阪大学医学部附属病院で病理解剖を受けられた方のご家族の皆様へ

神経・筋組織を用いた難治性神経筋疾患の臨床経過に関連する蛋白の解明

  • 研究の目的・意義
  • 筋萎縮性側索硬化症を始めとした原因不明の難治性神経・筋疾患は、疾患ごとに臨床症状の特徴を有していますが、その臨床経過には個人差があることが知られています。
    難治性の神経・筋変性疾患は慢性進行性で多くが原因不明で、有効な治療法がありません。疾患の経過に影響を及ぼす蛋白を明らかとすることで、将来の治療に役立てたいと考えています。
  • 研究期間
  • 2010年7月から2020年6月末まで
  • 研究の方法
  • 研究に用いる神経・筋組織は、病理診断のための解剖において取り出されたものの残りを使わせていただきます。神経細胞の生存に関与すると考えられる蛋白に対する抗体を用いて、病理組織標本における発現を調べます。
    また、蛋白の構造解析を行うため、高輝度光科学研究センター(SPring-8)などの大規模な学外実験施設を用いた解析も行います。
  • 研究機関
  • 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
  • 対象となる方
  • 筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病類縁疾患、アルツハイマー病、多系統萎縮症などの神経変性疾患を中心として、広く難治性の神経・筋疾患で当院で病理解剖を受けられた方。
  • 当院で病理解剖を受けられ、「患者さんの検体を研究、医学教育目的に使用させていただくことについてのお願い」に同意いただいた方。
  • 予想される利益と不利益
  • この研究の結果が、患者さんに有益な情報をもたらす可能性はありません。しかし、本研究の成果は医学の発展に寄与するもので、将来患者さんと同じような病気に苦しむ方々の診断や予防、治療などがより効果的に行われるようになることが期待されます。
  • 個人情報の取り扱い
  • この研究で得られた結果は、貴重な資料として学会や医学雑誌に公表されることがあります。その場合、患者さんの個人情報は、外部からは特定できないよう厳重に管理されます。また、この研究が適切に行われているかを確認するために関係者がカルテなどを見ることがありますが、その場合もプライバシーは守られます。
    この研究について、さらに詳しい内容を知りたい場合は、研究責任者あるいは外来担当医師までお問い合わせください。
  • 問い合わせ先
  • 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
  • 研究責任者:隅 寿恵(すみひさえ)/職名:助教
  • 電話番号:06-6879-3571
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