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神経・筋組織を用いた難治性神経筋疾患の臨床経過に関連する蛋白の解明に関する研究

  • 研究の目的、意義
  • 孤発性筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、筋ジストロフィー、筋炎及び重症筋無力症等の原因不明の難治性神経・筋疾患は、疾患ごとに臨床症状の特徴を有していますが、その臨床経過には個人差があることが 知られています。 難治性の神経・筋変性疾患は慢性進行性で多くが原因不明で、有効な治療法がありません。疾患の経過に影響を及ぼす蛋白を明らかとすることで、将来の治療に役立てたいと考えています。
  • 研究の期間
  • 2010年7月から2025年6月末まで
  • 研究の方法
  • 研究に用いる神経・筋、胸腺組織は、病理診断のための解剖あるいは生検において取り出されたものや手術で摘出したもの残りを使わせていただきます。神経細胞の生存や自己抗体の出現に関与すると考えられる 蛋白に対する抗体を用いて、病理組織標本における発現を調べます。 また、蛋白の構造解析を行うため、同志社大学のイメージングマススペクトロメトリー装置や高輝度光科学研究センターのSPring-8などの大規模な学外実験施設を用いた解析も行います。
  • 研究機関
  • 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学 病理病態学 
  • 対象となる方
  • 筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病類縁疾患、アルツハイマー病、多系統萎縮症などの神経変性疾患及び中心として、広く難治性の神経・筋疾患で 当院で病理解剖を受けられた方。
  • 胸腺腫にて当院で胸腺を摘出された方。
  • 当院で病理解剖を受けられ、「患者さんの検体を研究、医学教育目的に使用させていただくことについてのお願い」に同意いただいた方。
  • 予想される利益と不利益
  • この研究の結果が、患者さんに有益な情報をもたらす可能性はありません。しかし、本研究の成果は医学の発展に寄与するもので、将来患者さんと同じような病気に苦しむ方々の診断や予防、治療などがより効果的に行われるようになることが期待されます。
  • 個人情報の取り扱い
  • この研究で得られた結果は、貴重な資料として学会や医学雑誌に公表されることがあります。その場合、患者さんの個人情報は、外部からは特定できない よう厳重に管理されます。また、この研究が適切に行われているかを確認するために関係者がカルテなどを見ることがありますが、その場合もプライバシーは守 られます。 この研究について、さらに詳しい内容を知りたい場合は、研究責任者あるいは外来担当医師までお問い合わせください。
  • 問い合わせ先
  • 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
  • 研究責任者:長野 清一(長野清一)/職名:准教授
  • 電話番号:06-6879-3571
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