研究ご協力のお願い
当科でパーキンソン病、多系統萎縮症、レビー小体型認知症、ハーラーボーデン・スパッツ病、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症、線条体黒質変性症と診断された方へ
血中におけるパーキンソン病の診断マーカーについての研究
- 研究の目的・意義
- パーキンソン病の早期診断にはMIBG心筋シンチ検査が有用ですが、特別な装置が必要であること、高額な費用がかかること、検査時間が長いことなどの理由で簡便な検査とは言い難いです。そこで我々は患者さんの血液から簡便に早期診断しうるパーキンソン病の診断マーカーの研究に取り組むこととしました。
また、パーキンソン病においては、神経変性の進行を抑制する根本的な治療はまだ見つかっておらず、本研究によってそのような根本治療の開発の手がかりが得られることも期待されます。本研究では、患者さんまたは健康な方から採取させて頂いた血液を用い、診断マーカーや治療法の開発を目標として、まざまな視点からの研究を行っていくことを考えております。
- 研究の方法
- 当院でパーキンソン病、シヌクレイン病、パーキンソン病類縁疾患と診断された患者さんおよび研究にご協力頂ける健康な方から採血をさせて頂きます。採血量は、患者さんの状態や必要性に応じて20ml(通常の採血量)~400ml(献血の採血量)を予定しておりますが、患者さんの同意なく大量の採血をさせて頂くことは決してありません。採血させて頂いた血液を用いて、さまざまな視点から研究を進めて参ります。
- 対象となる方
- 以下に該当し、20歳以上で貧血などの医学的問題がなく、本研究のための採血に同意して頂いた方。
- 1.大阪大学医学部附属病院で診断されたパーキンソン病(※1)の患者さん
- 2.大阪大学医学部附属病院で診断されたパーキンソン病類縁疾患(※2)の患者さん
- 3.健康な方
- ※1パーキンソン病以外にも神経細胞内にシヌクレインが蓄積することが判明している多系統萎縮症、レビー小体型認知症、ハーラーボーデン・スパッツ病も対象とします。
- ※2パーキンソン病類縁疾患とは、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症、線条体黒質変性症の総称です。
- 個人情報の取り扱い
- 個人を同定できる情報を削除し、匿名化を行います。学会、論文発表の際にも、個人を同定できる情報がでることはありません。この研究について、さらに詳しい内容を知りたい場合は、問い合わせ先までご連絡ください。
- 問い合わせ先
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
- 研究責任者:望月 秀樹/職名:教授
- 研究分担者:荒木 克哉/職名:医員
- 電話番号:06-6879-3571
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