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- 呼吸障害をきたし得る神経筋疾患患者の病態における早期夜間呼吸障害の影響についての検証 (医学倫理委員会承認番号:19089-2 )
研究ご協力のお願い
呼吸障害をきたし得る神経筋疾患患者の病態における早期夜間呼吸障害の影響についての検証 (医学倫理委員会承認番号:19089-2 )
- 研究の目的、意義
- 徐々に体の動きが悪くなる疾患(例えば筋萎縮性側索硬化症)といった神経変性疾患やその他の末梢神経障害、または筋疾患において,呼吸筋の低下による低酸素や低換気は生命の予後に重要な影響を与えます。
本研究では,夜間の呼吸機能低下(努力性の呼吸をしなくなることで就寝中呼吸量が減ったり、または睡眠時無呼吸になったり)がどの程度の頻度で存在し、またそれがどの程度病期・病態の重症度に影響を与えているかを検証します。病期・病態の重症度を調べるためには、筋力テストや生活機能度(ADL尺度)といった臨床的な評価項目とそしてそれらが診断後どのように変化していくかの変化量、や通常の血液検査で測定できる生化学的なデータ(アルブミンやクレアチニンetc)などがある。その他これまでの研究結果から、髄液中のADMA(アルギニンジメチル)やニューロフィラメントやTDP-43などの蛋白質やHIF-1という物質といった因子が重症度を反映することが知られています。これらを総合的に判断し、夜間の呼吸障害と病状、病態の関係を見ていきたいと思います。それらの結果から、早期から簡易的な非侵襲の呼吸補助器を使うことの意義を考えていきたいと思っています。また、ADL尺度一部の患者さんについては3か月おきにお電話、または来院された際に質問形式で調査をさせて頂きます。
- 研究の方法
- 本研究では,診断に至るまでに得られた髄液検体、血液検体などの生体試料を用いて、神経が障害を受けるときに変化するマーカーに関する解析を行います。また、診断に至るまでに診察し得られた臨床情報(体重、血液検査結果、臨床上のスコアなど)を解析に用いて、睡眠の障害と神経変性の度合いについて解析を行います。
- 研究機関
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
- 京都府立医科大学神経内科
- 名古屋大学医学系研究科神経内科
- 名古屋市立大学薬剤部
- 市立豊中病院
- 刀根山病院
- 対象となる方
- 大阪大学医学部附属病院神経内科・脳卒中科、神経医学教室における診療において、血液または脳脊髄液の採取が行われた成人の患者で
- 1.本研究に同意頂いた方の残余検体または余分検体
- 2.包括同意が得られている方のすでに保存されている残余検体
- ※承認番号:11298-5、10038-3、その他当学神経内科の臨床研究に同意され、検体の二次利用を同意された患者の検体を利用することがあります
- 3.包括同意が得られていない方のすでに保存されている残余検体
- ※大阪大学神経内科において入院で血液採取、髄液採取、尿採取、病理解剖を行われた患者の通常臨床業務上得た検体の残余検体を二次利用することがあります
- 個人情報の取り扱い
- 個人を同定できる情報を削除し、匿名化を行います。学会、論文発表の際にも、個人を同定できる情報がでることはありません。
この研究について、さらに詳しい内容を知りたい場合は、問い合わせ先までご連絡ください。
- 問い合わせ先
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科学
- 研究責任者:望月 秀樹/職名:教授
- 研究分担者:池中 建介/職名:助教
- 電話番号:06-6879-3571
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