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- AI技術と安静時脳波を用いたパーキンソン病の初期精神症状に対する電気生理学的バイオマーカーの開発 (医学倫理委員会承認番号:21090)
研究ご協力のお願い
AI技術と安静時脳波を用いたパーキンソン病の初期精神症状に対する電気生理学的バイオマーカーの開発 (医学倫理委員会承認番号:21090)
- 研究目的
- パーキンソン病は運動障害疾患の一つで、しばしば幻視を伴い患者の社会生活が著しく障害されます。パレイドリアは、あいまいな形態を意味のあるものとしてとらえる錯視の一種で、パーキンソン患者において幻視に先行して出現頻度が増加します。パレイドリアはパーキンソン病における精神症状の早期指標として機能し、診断と治療に有用である可能性があります。本研究は、最新の人工知能(AI)を用いることで、パーキンソン病におけるパレイドリアの診断技術の開発を目指します。この臨床研究は、大阪大学医学部附属病院倫理審査委員会で審査を受け、病院長が許可した上で実施しています。審査によって、研究に参加する方の権利が守られていることや医学の発展に役立つことなどが検討され、計画が適切であることが認められています。
- 研究概要
- 本研究では、大阪大学医学部附属病院で取得された非パーキンソン病患者さんの安静時脳波を用いて人工知能の事前学習を行います。その上で、パーキンソン病患者さんでノイズパレイドリアテストにより判定したパレイドリアの症状の有無と安静時の脳波のデータセットを用いて、診断技術の開発を目指します。
- 対象症例・期間
- 2021年4月までに、大阪大学医学部附属病院 神経内科・脳卒中科で脳波検査を受けた患者さんおよび、以前当院にて実施された「脳波・視線解析を用いたパーキンソン病患者の幻視の病態解明と新規サロゲートマーカーの開発」研究(承認番号18136)に参加した患者さん。ただし、参加を希望されない方は対象としませんので、ご連絡ください。本研究は2023年3月末まで行われます。
- 研究の方法
- 該当する患者さんについて下記の情報を取得します。すでに取得済みの脳波データ を用いて人工知能の学習とパレイドリアの診断技術開発を行います。
- 診療情報から取得する情報
- 年齢、性別、病名、現病歴、既往歴、症候、検査スコア(例:Parkinson's Disease Rating Scale[MDS-UPDRS])、臨床テストスコア(例:Mini Mental State Examination [MMSE])、検査日 等
- 神経生理学的検査
- 脳波検査(安静時脳波)
- 研究機関
- 研究は大阪大学医学部附属病院 神経内科・脳卒中科で行います。また脳波データによる人工知能モデル開発は大阪大学大学院 医学系研究科 健康スポーツ科学 認知行動科学教室で行います。なお、本研究に登録するにあたって新規に検査を行うことはありません。
- 大阪大学医学部附属病院 神経内科脳卒中科
研究責任者:望月秀樹(教授)
- 大阪大学大学院 医学系研究科 健康スポーツ科学 認知行動科学教室
研究分担者:内藤智之(講師)
- 個人情報の取り扱い
- この研究で得られた結果は、貴重な資料として学会や医学雑誌に公表されることがあります。患者さんの個人情報は、外部からは特定できないよう厳重に管理されます。また、この研究が適切に行われているかを確認するために承認を受けた研究者が診療録などを見ることがありますが、その場合もプライバシーは守られます。
- 情報の保管、破棄について
- この研究に利用した情報、解析データは、研究終了報告日から5年又は研究結果の最終公表日から3年又は論文等の発表から10年のいずれか遅い日まで保管し、適切に廃棄します。
- 研究対象者に研究への参加を拒否する権利を与える方法
- 万一、この研究への参加を希望されない場合、途中から参加取りやめを希望される場合には主治医に直接お申し出いただくか、下記連絡先にご連絡下さい。
- 相談窓口
- この研究について、さらに詳しい内容を知りたい場合や、研究に対しての質問・苦情等がございましたら、下記連絡先の研究担当者までご連絡下さい。
- 大阪大学大学院医学系研究科 神経内科・脳卒中科
- 研究担当者:
- Gajanan S Revankar(神経内科・脳卒中科、国際共創大学院学位プログラム推進機構)
- 小河浩太郎(神経内科・脳卒中科)
- 河野悌司(神経内科・脳卒中科)
- 電話番号:06-6879-3571
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