患者様へ

研究ご協力のお願い

「パーキンソン病患者のすくみ足の定量的指標と脳のネットワーク指標との関連」(承認番号:20563)

  • 研究目的
  • パーキンソン病をはじめとしたパーキンソン症候群では様々な歩行障害を伴います。特に、足が出ない、歩行中に足が止まってしまうという「すくみ足」症状は強いときと弱いときの変動が大きいため評価が難しく、効果的な治療法に乏しいのも現実です。ですから、診断法の改良やより有効な治療法を目指した臨床研究がますます重要となっています。 この臨床研究は、大阪大学臨床研究審査委員会で審査を受け、病院長が許可した上で実施しています。審査によって、研究に参加する方の権利が守られていることや医学の発展に役立つことなどが検討され、計画が適切であることが認められています。
  • 研究概要
  • 本研究では、パーキンソン病の「すくみ足」症状数字に置き換えて評価する方法(定量的指標)を作り・改良し、病院で簡単に評価できるようにします。他の運動および認知機能の評価と組み合わせて症状の表れ方や関連を調べます。
  • ④ 対象症例・期間
  • 新たに研究同意を得た方に加えて、「神経変性疾患における疾病バイオマーカー、客観的指標の探索のための前向き研究」に同意いただいた患者さんを対象とします。この研究は2023年3月末まで行われます。
  • 研究の方法
  • 該当する患者さんについて下記の情報を取得します。脳MRI画像を用いてすくみ足に関連する神経活動データの解析を行います。

  • 診療情報から取得する情報
  • 年齢、診断名、Parkinson's Disease Rating Scale(MDS-UPDRS)、Modified Parkinson Activity Scale(M-PAS)、歩行速度(臨床症状の評価)、NFOG-Q(歩行の評価)、10m歩行(歩行の評価)、Berg balance scale(バランスの評価)、Timed Up and Go test(歩行の評価)、Trail making test(認知機能の評価)、身体活動量測定

  • 神経放射線学的検査
  • 脳MRI(T1, Resting state fMRI, Tract imaging, Voxel based morphometry)
  • 研究機関
  • 研究は大阪大学医学部附属病院 神経内科脳卒中科で行います。またMRIから算出した神経活動データの一部は脳情報通信融合研究センターで解析を行います。なお、本研究に登録するにあたって新規に検査を行うことはありません。
  •            
  • 大阪大学医学部附属病院 神経内科脳卒中科               研究責任者:木村康義(助教)
  • 脳情報通信融合研究センター               施設責任者:下川哲也(主任研究員)
  • 個人情報の取り扱い
  • この研究で得られた結果は、貴重な資料として学会や医学雑誌に公表されることがあります。患者さんの個人情報は、外部からは特定できないよう厳重に管理されます。また、この研究が適切に行われているかを確認するために関係者がカルテなどを見ることがありますが、その場合もプライバシーは守られます。
  • 情報の保管、破棄について
  • この研究に利用した情報、解析データは、この臨床研究が終了した日から5年間保管し、保管期間が終了した後は、適切に廃棄いたします。
  • 研究対象者に研究への参加を拒否する権利を与える方法
  • 万一、この研究への参加を希望されない場合や、途中から参加の取りやめを希望される場合には主治医に直接お申し出いただくか、下記連絡先にご連絡ください。
  • 相談窓口
  • この研究について、更に詳しい内容を知りたい場合や、研究に対しての質問等がございましたら、下記連絡先の研究担当者までご連絡ください。
  • 大阪大学医学部附属病院 神経内科脳卒中科
  •           
  • 研究責任者:木村康義(神経内科脳卒中科 助教
  •           
  • 研究担当者:谷口星来(神経内科脳卒中科 招へい教員)
  • 電話番号 06-6879-3571
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