第414回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)
第414回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC) | |
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日時 | 令和6年8月19日(月)18:00〜 |
開催方法 | 大阪大学医学部講義棟2階 C講堂(吹田市山田丘2-2) |
テーマ・講師 | 長期中心静脈栄養症例の鉄過剰に対する鉄非含有微量元素 |
概要 | 長期中心静脈栄養療法(TPN)で市販微量元素製剤投与により、鉄過剰となった短腸症候群患者を経験し、鉄を含まない製剤(鉄非含有微量元素製剤)の病院内調製が必要となった。他施設の情報※を基に調製するも、微量・微小の浮遊物が多いなどの問題点が判明したことから、これらを回避する目的で鉄非含有微量元素製剤の調製方法を検討したので、その取り組みを報告する。 また、本患者の鉄過剰に対して、鉄非含有微量元素製剤投与後の臨床経過、およびその投薬に至った鉄非含有微量元素製剤の臨床的有用性について、生体内における鉄の役割や生理機能に関する基礎的知識を提示するとともに紹介する。 さらに、本患者のTPN管理や栄養管理を直接的に担う 公益財団法人 天理よろづ相談所病院 栄養サポートチーム(NST)の歴史、および現在の活動状況の他、NST薬剤師の活動内容についても併せて概説する。 大阪大学医学部附属病院 薬剤部では1992年の微量元素製剤市販化までに同組成の院内製剤(IVH-M2)を供給しており、その経験をもとに鉄非含有微量元素製剤の調製法を検討したので報告する。また、鉄過剰を認めた患者に対し鉄非含有微量元素注を投与し、その後の臨床経過についても提示する。 ※本研究会は医学系研究科 単位認定セミナーです。 |
世話人:薬剤部 がん薬物治療管理室 渡邊 梓
E-mail:ao1222@hosp.med.osaka-u.ac.jp
次回、第415回CNCは、消化器外科Ⅰ 江口 英利先生のお世話で令和6年11月11日(月)に開催予定です。