DNA修復は古くから研究されており、また、多くの研究者が概要を理解しているため成熟しきった研究分野と思われているかもしれない。
しかし実際にはまだまだ多くの謎が残されている。
例えばDNA２本鎖損傷修復に際し、非相同末端結合（NHEJ）と相同組換え修復（HR）がどのように選択されるのかということすら未解明である。
DNA修復と演者がここ数年研究してきたDNA２本鎖損傷応答（シグナリング）との関連についても最近ようやくその分子機構を解明するための糸口が 報告され始めたところである。
本セミナーでは、ユビキチン化依存性のDNA損傷応答とDNA修復経路選択について演者らのデータを中心に紹介させていただきたい。

講演終了後、情報交換会を同棟１階ホワイエにて開催。