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第380回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)

第380回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)
日時平成29年9月11日(月)18:00~
場所大阪大学医学部講義棟B講堂
演題CKDの栄養指導と腎臓病療養指導士について
演者

日本腎臓学会腎臓病療養指導士創設委員会委員長
要 伸也 先生

概要

慢性腎臓病(CKD)の患者数は透析患者も含めて増え続けており、早急な対策が課題となっている。具体的な方策についてはすでにガイドラインなどに示されており、今求められているのは、医療現場においてこれを個々の患者に実践し、到達目標を達成してゆくことにある。言うまでもなくCKD診療はチーム医療であり、医師を中心としつつも、看護師、薬剤師、管理栄養士をはじめとする多職種が有機的に連携を取りつつ、包括的な療養指導にあたることが重要となる。栄養指導はこのなかでもとくに重要な部分を占めている。このような背景のもと、日本腎臓学会では、日本腎不全看護学会、日本栄養士会、日本腎臓病薬物療法学会と協力し、保存期CKD患者の職種横断的な基本知識と療養経験を有し、標準的な療養指導を担うことのできるコメディカル(看護師、管理栄養士、薬剤師)、すなわち「腎臓病療養指導士」の創設に向けた準備を進めている。腎臓病療養指導士を養成することにより、かかりつけ医や腎臓専門医とのより緊密な連携が実現し、質の高いCKD診療が広く現場に浸透することを期待している。認定のための講習会が複数会開催され、認定試験を経て本年度中に多数の腎臓病療養指導士が誕生する見込みである。本セミナーでは、CKDの栄養指導に触れつつ、本資格創設の背景・概要と現在の進捗状況について解説し、チーム医療としてのCKD診療のあり方についても考えてみたい。

世話人 キャンパスライフ健康支援センター 守山 敏樹先生
E-mail: moriyama@wellness.hss.osaka-u.ac.jp
次回は消化器内科 巽 智秀 先生のお世話で平成29年10月16日開催予定です。