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第26回 最先端医療イノベーションセンター定例セミナー


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第26回 最先端医療イノベーションセンター定例セミナー
日時2019年10月11日(金曜日) 18:00〜19:30
場所最先端医療イノベーションセンター棟1F マルチメディアホール
演題「新規Pyro-Drive Jet Injector(PJI)の開発」
講師山下邦彦 先進デバイス分子治療学共同研究講座 特任准教授
要旨新規機能を有する先進デバイスの開発と医療応用を目的に、(株)ダイセルとの共同研究講座で研究を行ってきた。マウス、ラット及びブタを用いた検討で、PJIが、核内に直接遺伝子を導入できること、投与部位で遺伝子発現を誘導できること、更に、マウス及びラットにおいて、投与遺伝子の容量依存的な抗体誘導が可能であることを明らかにした。これらは、PJIが新規医療用デバイスとして有効である可能性を示す。
演題「センダイウイルスRNAゲノム由来の合成sl-RNAによる癌免疫作用の誘導:Pyro-drive Jet Injector (PJI)を用いた腫瘍組織に対するRNAの導入」
講師西川 智之 先進デバイス分子治療学共同研究講座 特任講師
要旨センダイウイルス・カンテル株に含まれるDI (defective interfering) 粒子は樹状細胞より IFN-b分泌とその成熟を強力に促すことが報告されている。このDIゲノムRNAに着目し、RNAゲノムを鋳型とするステム・ループ(sl-)RNAの開発を行った。新規開発中のPyro-drive Injecter(PJI)を使用してメラノーマモデルマウスにsl-RNAを投与し、抗癌免疫作用の惹起と腫瘍増殖抑制効果が確認されたことを報告する。
演題「新規デバイスを用いた変異抗原ワクチン療法の開発」
講師宮原 慶裕 三重大学大学院医学系研究科 個別化がん免疫治療学 准教授
要旨がんワクチン療法の標的抗原として、腫瘍ゲノム変異に由来する変異抗原に期待が寄せられています。しかし、抗腫瘍免疫応答を誘導し得る変異抗原を迅速・正確に選択し、どのように利用すべきかについては未だ明確ではありません。我々はこのような治療用変異抗原の決定技術基盤と新規デバイスを用いた変異抗原を標的にしたワクチン治療の開発研究を行っており、その研究成果をご紹介します。
座長座長:金田 安史 遺伝子治療学 教授

※本セミナーの事前申し込みは不要です。
※本セミナーは医学系研究科修士・博士課程の単位認定セミナーとなります。

お問合せ先 最先端医療イノベーションセンター事務室
TEL : 06-6210-8201
E-mail: i-sentaninobe@office.osaka-u.ac.jp