第400回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC) |
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日時 | 令和元年9月9日(月)18:00〜 |
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場所 | 大阪大学医学部講義棟2階B講堂(吹田市山田丘 2-2) |
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テーマ | 極度の低栄養状態におけるリフィーディング症候群の栄養管理 |
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講師 | 大阪大学医学部附属病院 高度救命救急センター 清水健太郎 大阪大学医学部附属病院 栄養マネジメント部 白波瀬景子 |
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概要 | 古来より飢餓時の摂食はかえって病状を悪くすることが知られている。戦国時代にも、兵糧攻めした際に、籠城から助け出されたものに食事を与えたところ過半数が死亡したと記されている。飢餓に関する文献は、1945年のルソン島の日本人捕囚兵の研究が最初である。 リフィーディング症候群は、飢餓状態にある低栄養患者が、栄養を急に摂取することで水、電解質分布の異常や心合併症を引き起こす病態である。機序は不明な点が多いが、「低血糖」「低リン血症」などの糖・電解質異常や低中性脂肪血症、高度の肝機能異常を認める。症状が多岐にわたる病態のため鑑別がつきにくくNSTなどに紹介されるまでに時間を要することがある。 BMIが14未満の低血糖を伴うリフィーディング症候群を発症した本邦報告例を検討したところ、たこつぼ型心筋症や心停止を含む致死的な心合併症を多く発症していた。この病態は重症化し院内急変対応が必要な場合があるため、心電図モニターや血糖値および電解質管理等の全身管理を要する。間接熱量計等も用いて管理栄養士の相談の元、目標投与エネルギー量を適切に設定し、リフィーディング症候群およびそれに伴う合併症を予防する厳密な栄養管理が必要である。当院NSTにて実施した摂食障害患者の栄養管理について、治療経過とともに紹介する。 |
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世話人:栄養マネジメント部栄養管理室 長井直子
E-mail:nagaink@hosp.med.osaka-u.ac.jp
次回第401回CNCは大石雅子先生のお世話で、令和元年10月21日(月)に開催予定です。