第421回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)
| 第421回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC) | |
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| 日時 | 令和8年5月11日(月)18:00〜 |
| 開催方法 | Zoomによるオンライン開催のみ |
| テーマ・講師 | 急性期栄養療法の整理:最適投与とRefeeding hypophosphatemia |
| 概要 | 急性期栄養管理はICU診療において極めて重要な治療介入の一つである。日本集中治療医学会による急性期栄養療法ガイドラインの発刊によりエビデンスは体系的に整理されたが、そのICU現場における運用については、依然として各施設で試行錯誤が続いている。 急性期栄養管理の基本として、①早期経腸栄養、②適切なエネルギー投与量、③タンパク投与量の最適化という“3つの柱”がある。早期経腸栄養は予後改善に寄与するとされる一方で、ショック期における腸管虚血リスクとのバランスが課題となる。エネルギー投与量は過少・過剰双方のリスクを有するが、その最適域はいまだ明確ではなく、間接熱量測定を用いた個別化戦略の有用性が近年注目されている。また、これまで推奨されてきた高用量タンパク投与が、必ずしも予後改善につながらない可能性も示唆されており、この点についても再検討が求められる。さらに近年、ICU診療におけるRefeeding hypophosphatemia(RH)が予後悪化と関連することが指摘されており、その発症には基質選択や投与戦略が関与する可能性が示唆されている。 本講演では、急性期栄養療法に関する既存エビデンスを踏まえ、その限界と未解決課題を整理するとともに、今後の研究および臨床応用の方向性について議論する契機としたい。 ※本研究会は医学系研究科 博士課程の単位認定セミナーです。 |
世話人:集中治療部門 助教 副部長 小山 有紀子
E-mail:ykoyama@hp-icu.med.osaka-u.ac.jp
次回、第422回CNCは、消化器外科Ⅱ 山下 公太郎先生のお世話で2026(令和8)年8月10日(月)に開催予定です。
