第423回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC)
| 第423回 大阪大学臨床栄養研究会(CNC) | |
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| 日時 | 令和8年11月9日(月)18:00〜 |
| 開催方法 | オンライン開催のみ |
| テーマ・講師 | 「臨床栄養の進歩とリスクマネジメント」 |
| 概要 | 本講演の前半では、大阪大学が中心静脈栄養法(TPN)の開発・進歩にどのように貢献したかを概説し、後半では栄養管理に関連して発生する医療事故への対応について最近の考え方を紹介します。 1966年、ペンシルベニア大学のStanley J. Dudrickらはビーグル犬を用いて、「TPNにより適切な栄養素を供給すれば、成長・生命維持が可能である」ことを実験的に証明しました。 1968年には短腸症候群の乳児にTPNを導入し、ヒトを長期間栄養管理できることを報告しました。Dudrick博士の臨床例の報告から3年後の1971年、大阪大学の岡田正名誉教授らが我が国で最初にTPNを導入し、その翌年(1972年)には栄養サポートチーム(NST)を、1979年には在宅静脈栄養法(HPN)を導入し、大阪大学はわが国の静脈栄養管理のパイオニアとなりました。それ以降、岡田先生を中心とした小児外科・第一外科チームが、様々なTPN用製剤(微量元素製剤、アミノ酸製剤、ビタミン製剤)を開発し、NSTによる附属病院内の栄養管理のシステム化を確立しました。 栄養管理では、「患者の状態・栄養指示・投与内容などの確認不足」や「多職種間の情報共有不足」が重大な事故につながります。医療事故が発生した場合、「誰のミスだったのか」だけを追及するのではなく、「なぜ、そのミスが起こり、事故を防げなかったのか」を分析することが重要です。言い換えれば、医療事故での原因分析では、個人の行為とそれを取り巻く医療システムの両方から考えることが重要です。これまでの安全管理は、医療事故の「失敗」に着目し、「失敗をなくす」ために原因を特定し、事故の再発を防止する方策を検討してきました(Safety-I)。これとは逆に、物事がうまく行われている事例(成功事例)に着目し、うまくいっている理由を分析することで、日常の医療活動を望ましい結果に到達させるアプローチが注目されています(Safety-Ⅱ)。 以上の「医療安全へのアプローチ」をついて、具体例を挙げて解説したいと思います。 ※本研究会は医学系研究科 博士課程の単位認定セミナーです。 |
世話人:大阪大学医学部附属病院 婦人科外来医長 中畠 賢吾
E-mail:nakahata@pedsurg.med.osaka-u.ac.jp
次回、第424回CNCは、小児科 木村 武司先生のお世話で2027(令和9)年2月8日(月)18:00~開催予定です。
