「BNCT用ホウ素薬剤の事業化」 BNCTは10B-ホウ素と熱中性子間の捕捉反応を原理とする集学的がん治療法の一つです。当社はBNCTに不可欠な高純度濃縮10B‐ホウ素の大量製造や薬剤開発技術を基盤にしたBNCTの要素技術開発を、 産学官連携を強化して推進してきました。 現在、当社のホウ素製剤SPM-011による再発悪性神経膠腫および頭頸部癌を対象とした第Ⅱ相治験を 実施しています。本講演では、世界発の薬事承認取得を目指したBNCT事業化の課題と展望について紹介します。 「BNCT用ホウ素化合物の研究開発―歩みと展望―」 G. L. Locherによる原理提唱から80余年を経て、BNCT(ホウ素中性中性子捉療法)は、ようやく実現の時を迎えようとしています。 非侵襲ながん治療であるBNCTの要素技術の中で、がん細胞に選択集積する10B-ホウ素化合物は、BNCTの成否を分ける基盤要素であり、低分子から高分子にわたる多様なホウ素化合物がこれまでに報告されています。本公演では、ホウ素化合物開発の歩みを概観するとともに、その具備すべき性質と課題、 将来展望等について述べます。 ※ 講演終了後(19:10~)、マルチメディアホール前ホワイエに於いて情報交換 会を行いますので、併せてご参加ください。 問い合わせ先: 大阪大学医学部附属病院未来医療センター ctr.osakauniv@dmi.med.osaka-u.ac.jp http://www.hp-mctr.med.osaka-u.ac.jp |