第4回大阪大学 健康・医療クロスイノベーションフォーラムを開催しました
大阪大学大学院医学系研究科、医学部附属病院は、9月13日(水)に第4回「大阪大学 健康・医療クロスイノベーションフォーラム【認知症と生活環境~活力あふれるビンテージソサエティの実現に向けて~】」を開催しました。
第4回「大阪大学 健康・医療クロスイノベーションフォーラム」
認知症とその生活環境~活力あふれるビンテージソサエティの実現に向けて
開催報告
- 日時
平成29年9月13日(水)13:30~17:30 (終了後~ 情報交換会19:00) - 場所
ナレッジシアター(大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館4F) - 主催
大阪大学 大学院医学系研究科・医学部附属病院 産学連携クロスイノベーションイニシアティブ - 共催
公益財団法人都市活力研究所 - 参加者
約60企業・団体、約180名の参加(阪大医学部・他大学の学生25名が参加)
概要
「大阪大学 健康・医療クロスイノベーション会議」は、“関西から、国際展開を見据えた健康・医療分野における研究開発や事業化を強力に推進していく”ことを目的に、大阪大学と様々な業種業態の方々が、企業間・組織間の垣根を越え、協働・共創するクロスイノベーションを創発することを目指して、開催をしております。
これまで「健康・医療イノベーションとまちづくり」「健康・医療分野におけるクロスイノベーションと産学の新しいパートナーシップ」、また、「我が国の先進医療に対する国際社会の期待」、「高齢化社会の対応に向けた我が国の医薬品開発の現状と課題」について、さらには「AI・ビッグデータの医療への活用」をテーマに取り上げ、多様な側面からの先進的事例紹介と議論を行ってまいりました。
このような様々な視点での議論を経て、今回の第4回では、世界に先駆けて超高齢社会を迎える我が国にあって、国民がさらに健康な生活及び長寿を享受することのできる社会(健康長寿社会)を形成することが急務となっている中、その実現に向けて取り組んで行くことが不可欠な「認知症と生活環境」について、現状の課題や先進事例の報告などを中心に、先進的な医療現場で、産業あるいは社会と一体となり進めていくべき方向性について、幅広く議論を行いました。
来賓講演として、文部科学省 板倉審議官からは、社会実装に向けた産学連携への期待について、経済産業省 岡崎ヘルスケア産業課長補佐からは、経済産業省における認知症に対する課題とその取組みについて、ご講演を頂きました。
大阪大学からは、認知症に対する研究開発の状況と先進的な取り組みの概要、行政との地域包括ケアシステムとの連携状況、またAI活用に向けた期待などについて、産業界からは、介護現場における具体的事例と課題について発表がありました。また、inochi学生フォーラムからは、今年のテーマである「認知症の社会課題に取り組む」の状況について、田中工学研究科長からは、社会課題ごとに分野横断の研究を推進する「Techno- Research Arena」のご紹介を頂き、フォーラム後の情報交換会でも、様々な分野の研究者、企業、団体、学生も交えて、多くの参加者による活発な意見交換が行われました。






プログラム
開会挨拶
金田 安史 大阪大学大学院医学系研究科長
来賓挨拶
板倉 康洋 文部科学省 大臣官房 審議官(研究振興局担当)
第1部 【日本の超高齢化社会における認知症の現状について】
■座長:望月 秀樹 大阪大学 大学院医学系研究科 神経内科学 教授
- 池田 学 大阪大学大学院医学系研究科 精神医学 教授
- 森 悦朗 大阪大学大学院医学系研究科 精神医学 招へい教授
話題提供
inochi学生フォーラム(山田 達也inochi学生フォーラム2017プロジェクト・マネージャー)
特別講演
■座長:金田 安史 大阪大学大学院医学系研究科長
- 田中 敏宏 大阪大学大学院工学研究科長
第2部【認知症と生活環境について】
■座長:澤 芳樹 大阪大学 大学院医学系研究科・医学部附属病院 産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ 代表、心臓血管外科学 教授
柴田 高 大阪大学 大学院医学系研究科・医学部附属病院 産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ 招へい教授
■話題提供
岡崎 慎一郎 経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課 課長補佐
「経済産業省におけるチャレンジと期待」
■パネリスト
-
森 悦朗 大阪大学大学院医学系研究科 精神医学 招へい教授
-
望月 秀樹 大阪大学 大学院医学系研究科 神経内科学 教授
-
麻野井 英次 大阪大学 国際医工情報センター 慢性心不全治療学共同研究部門 特任教授(常勤)
-
神出 計 大阪大学大学院医学系研究科 保健学専攻 総合ヘルスプロモーション科学講座 教授
-
岡本 泰彦 ライク株式会社 代表取締役社長兼グループCEO
-
三宅 淳 大阪大学 国際医工情報センター 特任教授(常勤)